- 防風林ナビ>木の伐採方法>伐採により倒木した木の処理方法
- 伐採により倒木させた木は、茂った枝により幹が浮いた状態になることがあります。幹が完全に地面に接地するまで危険性が大きいため、安全に接地させることが大切です。
主な注意事項
・幹が転がる方向に注意する
幹が浮いた状態は支え等の状況が変化するだけで簡単に幹が回転します。重量が非常に大きいため、万が一挟まるなどしたとき、重大な事故になります。
・チェンソーの挟まれに注意する
倒木した状態の木を切断する時、切断部が開く方法を確認し上方向だけでなく、適時下方向から切断するなどしてチャンソーの挟まれに注意します。
伐採により倒木した木の処理方法
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・伐採により倒木した杉の木
幹(腰の高さ):直径30~40cm程
枝により倒木しても幹本体が地上から浮き上がった状態で安定しています。 -
・枝を安全に払える個所1(幹の向こう側)
安全に枝払いを行うためには、事故を防止するため、幹と作業者の間にある枝を払ってはいけません。写真では幹の向こう側の枝を払っています。
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・枝を安全に払える個所2(幹の上面)
幹の向こう側に続き、上面(上方向に伸びた枝)の枝を払います。 -
・枝を払うと危険個所(幹の手前側)
写真:危険な作業例。
手前側の枝を切断すると、チェンソーの刃が危険なだけでなく、切断時に幹が手前側に転がり巻き込まれる恐れがあるため大変危険です。幹と作業者の間にある枝は払ってはいけません。 -
・上面及び向こう側の枝を払った幹
倒木した幹の上面から向こう側の半面の枝が払われました。 -
・幹を転がす
幹の向こう側に支えがないため、手前側か押すことで簡単に幹が転がります。幹が接地(浮いていない状態)するように転がします。転がす時、人が巻き込まれないよう周囲の安全を確認してから転がします。 -
・残りの枝を払う
幹が回転したことで、残った枝が上面等に位置ます。残った枝を払い丸太にします。 -
・丸太になった幹
枝を全て払った杉の幹です。枝が無くなったことで扱い易く、危険もなくなりました。 -
・小分けに切断する
幹は重量が大きいため、運搬可能な大きさになるようチェンソーで切断します。 -
・切断した杉の幹
1メートル程の間隔で切断された杉の幹です。
・その他
本ページで紹介している幹が自らの枝で浮いている状態と、他の木等によりかかって浮いている状態(かがり木)とは状況が全く異なります。かがり木の処理は、本ページで紹介する以上に非常に危険な作業です。本ページに紹介する方法で作業を行うことが出来ません。
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