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防風林ナビ使用する資機材安全帯の種類と使い方>一本吊り安全帯の使用方法
 一般高所作業で広く利用される一本吊り安全帯です。高所への移動時。足場からの足の踏み外し。脚立の転倒時等の転落(墜落)を防止するために使用します。
 U字吊りが体制維持方法の一部として利用されることに対して、あくまで作業の安全確保のために万が一の時に補助的に機能します。
・メリット
 安価でホームセンター等で容易に入手可能です。また、金具の取付・取外が容易に行うことが出来ます。ロープに一定の伸縮性を持たせることで、衝撃を和らげる作りとなっています。

・デメリット
 万が一の時に機能する目的で作られているため、常に高い負荷をかけると金具が変形し何れ脱落することがあります。脚立等の作業時おいて、安全帯を吊るし体重と衝撃を支えれるだけの構造物がないと使用できません。 

・諸注意
 安全帯の構造はメーカにより異なります。必ず取扱説明を熟読して製品にあった方法と用途に使用して下さい。改造や摩耗・損耗。変形のある物は絶対に使用してはいけません。一度、墜落・転落事故を防止するために強い衝撃が加わった物は使用できません。買い替え、又は消耗部品の交換が必要です。

・安全点検内容について
・一本吊・U字吊共通内容
 金具の錆、ベルト・ロープに解れ。摩耗等がないか確認します。直射日光のあたる場所に長期間放置されていた場合、紫外線により強度が低下しています。油分や日光の影響で大きく変色し、耐久性の低下が懸念される場合は使用できません。

・一本吊専用安全帯で特に注意する個所
 一本吊安全帯は、一度大きな荷重が加わると金具が変形します。また、ランヤードの取付金具が大きい物は取付方を誤って負荷をかけると変形します。腰ベルトの金具。ランヤードの金具が変形していないかを十分に確認します。僅かでも変形していた場合は、強度が大きく低下しています。必ず交換して使用します。

一本吊り安全帯の使用方法

  • 一本吊り専用安全帯
  • ・使用する安全帯

     一本吊り専用安全帯。近所のホームセンターで市販されていた一番安価で売られたものです。

  • 安全点検
  • ・安全点検

     金具の錆、ベルト・ロープに解れ。摩耗等がないか確認します。直射日光のあたる場所に長期間放置されていた場合、紫外線により強度が低下しています。
     油分や日光の影響で大きく変色し、耐久性の低下が懸念される場合は使用できません。

  • バックルの刻印
  • ・バックルの確認

     安全帯のバックルにはベルトを通す順番が記された刻印がされています。
     刻印を確認し、ベルトを通す順番を確認します。

  • 腰骨の高さ
  • ・腰骨に合わせる

     ベルトの高さを腰骨に合わせます。
     腰骨より上だと、衝撃時に内蔵圧迫の恐れ。
     腰骨より下だと、転落時に抜け落ちる恐れがあります。

  • ベルトを通す
  • ・ベルトを通す

     安全帯のベルトを刻印の順番にベルト通し、腰骨から動かないように締め付けます。

  • ・固定の確認

     ベルトがずれないか、両手でベルトを持って動かします。
     力を入れてもずれない(腰骨から外れない)ことを確認します。

  • ランヤード金具
  • ・ランヤード金具の取付

     落下時の衝撃を緩和するため、ランヤードの金具は必ず自身の腰よりも高い位置に取付けます。取付位置が低いほど、墜落時の衝撃が大きくなり負傷する恐れが大きくなります。
     最低でも腰の高さ。可能であれば、なるべく高い位置に取付を行います。

  • ランヤードの取付物
  • ・金具の箇所

     落下時にかかる衝撃は、体重の10倍程と言われています。金具を固定する対象物は、落下時の衝撃に耐えることができる丈夫な物であり、かつ弾みで抜け落ちることがない物に取付けます。電柱等のステップ等では、電柱の柱とステップで半かけを行う等の工夫が必要です。
     ランヤードの金具に取付け角度によって、金具に負荷がかからないようにします。金具により異なりますが、金具が構造物と接する等して変形の恐れのある使い方はできません。また、ロープ部分が構造物の角等のあたる場合も取付位置の変更が必要です。

・注 意
 安全帯を使用することで本来を足場が不安定な状態で作業を行うなど、安全帯の性能を充てにした作業はしてはいけません。
 必ず十分な足場を確保し、他の安全対策と併用して使用します。使用経験がない場合、熟練者等に使用方法を習う等して万全を期して使用して下さい。
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