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防風林ナビ使用する資機材>チェンソー防護用品 
チェンソーは、鋭い切れ味のソーチェンが高速で回転することで樹木を切断するため、万が一体に触れた場合には大怪我となる大変危険な機械です。
 この怪我を防止するため、特殊繊維を用いた専用の防護用品を使用して万が一の怪我を防止(軽減)させます。
・主な防護用品
・ヘルメット
 頭部の保護の為に用いるヘルメットです。本ページでは、フェイスシールド、イヤーマフ一体型を使用しています。
 参考価格:一体型で9,000~13,000円程度
 ・フェイスシールド
 顔(目)を保護するフェイスシールドです。目を保護するために、別に保護メガネを使用する場合もあります。
 ・イヤーマフ
 エンジン音による難聴を保護するイヤーマフです。
・保護メガネ
 目を保護するためのゴーグルです。目におが屑等が入ることを防止します。
 参考価格: 1,000~3,000円程度
・防護アームカバー
 腕を保護するためのアームカバーです。腕の怪我を防止します。
 参考価格:6,000円程度
・手袋
 防振・耐切創手袋です。振動によるレイノー症の予防と疲労軽減。刃の接触時の怪我を防止(軽減)します。特に振動や刃の接触事故が多い左手側が丈夫な作りとなっています。
 トップハンドル型のチェンソーを使用する場合、短時間の使用でも左手の怪我が多いため、特に必要な防護具です。用意できない場合、せめて左手を皮等の丈夫な手袋が望ましいです。(軍手では刃の接触時に特に危険)
 参考価格:4,000~8,000円程度
・防護ズボン、チェーンソーチャップス
 チェンソーの怪我で最も多い足の怪我を防止するための防護具です。伐採や伐採後の枝打ちを行う林業では必需品です。しかし、果樹や庭木の使用では上半身のみで使用する為(伐採作業を行なわない)、必要となる機会は割と少ないです。
 参考価格:13,000円~
・林業用安全靴(ブーツ)
 通常の半長靴と比べ脛の部分が強化されています。また、転倒時に多い事故防止から滑り止め用のスパイクや鋲をつけれるものです。平地では半長靴の安全靴を使用します。
 参考価格:15,000円~
・林業用上着
 各メーカーの防護用品と共に売られている上着です。基本的に上着の耐切創性能はなく、主に蛍光色で作業者が目立たせる役割を持っています。同じメーカーのアームカバーを使用する時に取付が考慮されていたりします。
 参考価格:18,000~円程度

・優先される防護用品
 チェンソー防護用品は、その性能から考えると決して高くはない商品です。しかし、趣味等の使用で考えると高価であることも事実です。実際、私の本業の梨栽培でチェンソーは多くの農家が使用していますが、専用の防護用品を使用している人はかなり稀です。というか、私の周りの農家にはいません。
 多く見かけるのが保護メガネや刈払機用のフェイスシールドを使用しているという程度です。また、ホームセンター等ではチェンソー本体の販売がされているにも関わらず、防護用品の取扱がされていない場合も多くあります。
 しかし、これまでのヒヤッとする経験から強いて優先順位をつけると、
 庭木・果樹の剪定での使用、
  ・ヘルメット 一式(ファイスシールド付)
  ・トップハンドル型の場合 耐切創手袋
 伐採作業では、
  ・ヘルメット 一式(ファイスシールド付)
  ・防護ズボン(チェンソーチャップス)等
 昨今のチェンソーが防振性能に優れているため、趣味使用等の短時間使用では手袋使用についてさほど重要性を感じることは少ないです。多くの場合で刈払機の使用と同じで振動により作業後に手が痺れる程度です。しかし、例え趣味の使用でも1時間を超えての作業を行うと数日間手の震えが止まらないこともあります。また、用いるチェンソーがトップハンドル型の場合、気の緩みから左手を怪我をする可能性がとても大きいです。
 実際、私もトップハンドル型にしてから左手を数回切りそうになりました。(リアハンドル型では、そのようなことはありませんでした。)
 このため、耐切創手袋を重要視する必要があります。ヒヤッとで済めばよいですが、一度の怪我でもノコギリの怪我と程度が全く違います。
 一度でもノコギリで左手(右手の作業時)に怪我をしたことがあれば、その重要性を想像できるかと思います。

・チェンソーの刃で怪我をする代表的な瞬間
・リヤハンドル・トップハンドル共通
 キックバックにより、刃が跳ね返り上半身(顔・頭部)や大腿部にガイドバーは跳ね返ってきます。
・リヤハンドル型
 疲れてくるとチェンソーの重さを支えることが出来ずに足(右足)に接触します。切断後に勢い余って(チェンソーの自重が加わり)足に接触します。
・トップハンドル型
 気が緩んでつい片手使用を行った結果、左手が刃に接触します。倒木させた(伐採した木)の枝払いを行う時、跳ね返りや勢い余って足に接触します。
・この他
 転倒時に大きな怪我となる場合があるため、足元や視界はとても重要な要素です。

チェンソー防護用品

  • ハスクバーナ ヘルメット 一式
  • ハスクバーナ ヘルメット 一式

     ヘルメット、フェイスシールド、・イヤーマフ(イヤープロテクタ)一体型。
     写真は、ハスクバーナ製です。機能等詳しくは、ハスクバーナ ヘルメット 一式 へ

  • 防振・耐切創手袋
  • ・防振・耐切創手袋

     チェンソー全般の作業において両手の防振機能による疲労軽減。トップハンドル型の使用等において、左手の指に補強材が入り怪我防止となっています。
     また、布地が防弾チョッキなどに使用さえるアラミド繊維(ケプラー繊維)でできており、万が一の時の怪我の軽減になります。写真はMAC GREEN(マックグリーン)製の防振・耐切創手袋。

  • 保護めがね
  • ・保護メガネ

     防除作業や草刈(刈払機)でも使用している保護メガネです。目に飛散物が入らないよう保護します。
     通常のサングラス等と比べると、上部が塞がれ側面も大きく囲うような作りになっています。

  • チェンソーチャップス
  • ・チェンソー チャップス

     チェンソー(チェーンソー)用の防護衣です。チェンソーによる最も多い受傷部位である足を保護する防護用品。
     万が一の時チェプス内部の特殊繊維がソーチェンに絡みつきチェンソーの回転を瞬時に停止させることで、受傷事故の防止。及び、怪我を軽減させます。

  • 安全靴 半長靴
  • ・安全靴(半長靴)

     ㈱シモンの安全靴です。くるぶしの上から足先まで保護します。ソーチェン及び切断した重量物から足先を保護します。
     ※写真に写るものは、当方平坦な果樹園使用のため林業用ではありません。山林・土手等の傾斜地等足元が悪い地形ではスパイク付又は鋲が取付けれられる山林用が必要です。

  • 安全長靴
  • ・安全長靴

     ミドリ安全㈱の安全長靴です。ソーチェン及び切断した重量物から足先を保護します。
     ※写真に写るものは、当方平坦な果樹園使用のため林業用ではありません。山林・土手等の傾斜地等足元が悪い地形ではスパイク付又は鋲が取付けれられる山林用が必要です。

・チェンソーの振動障害について
 チェンソーを始めとする大きな振動がある工具では、長時間使用すると振動障害を発症することがあります。振動障害は、振動によって血液の巡りが悪くなることで発症し、初期症状では「手や指がしびれる」等の症状が発生します。
 安易に考えて無理な作業を継続すると、手や指がしびれが取れなくなる。手と指が冷える。指が白くなる等、重症化していきます。
 特に手先が冷えて血流が悪くなり易い冬場では、通常時の使用以上に注意が必要です。
 ・予防ポイント
 防振手袋を使用する。極度の緊張状態で使用しない。
 1回の連続作業が10分を超えない。一日の作業時間は2時間以内とする。
 ・冬の作業での追加する予防ポイント 
 作業当日は朝から手や指を冷やさないようにする。喫煙を控える。体を温め、体をほぐす。
 作業時間は目安です。製品毎の振動実効値が異なるため、作業時間は取扱説明で確認してください。

・注 意
 このページは、私個人の勝手な使用感や解釈によるものです。製品の性能や効果を保障するものではありません。また、防護用品は万が一の時の怪我の程度を軽くする目的で使用される物であり、その性能を充てにした危険な作業を可能とするものではありません。状況が防護用品性能を上回る場合、正しい使い方でない場合等、あらゆる場合でその安全を保障するものではないことに注意が必要です。
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