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防風林ナビ木を枯らせる方法>除草剤で木を枯らす方法
 除草剤を原液で幹や主枝など太い枝の切断面に塗ることで簡単に木を枯らせることが出来ます。除草剤は強力に木を枯らせる効果があるため、断面の他、幹に穴を空ける。切り込みを入れる等して除草剤の原液を流し込むことで根まで枯らせることが出来ます。
除草剤で木を枯らせる方法
・使用する除草剤
 除草剤は有効成分により効果に違いがあります。多くの種類の濃縮タイプの除草剤を原液で使用することで木を枯らせる一定効果はあります。
 しかし、根まで枯らせたい場合はより効果が期待できる有効成分がグリホサート系(グリホサートイソプロピルアミン塩 等)の物を使用します。
 グリホサート系であればメーカーや商品名。農耕地・非農耕地などの種類を問わず効果が期待できます。

木を枯らせる方法

  • 除草剤
  • ・使用する除草剤の種類
     有効成分がグリホサート系(グリホサートイソプロピルアミン塩 等)であればメーカーや商品名は関係ありません。
     断面等に原液を使用します。重要となるのは、断面の中でも外側(表皮)近くの形成層の部分に塗られていることです。
  • 使用資材
  • ・木を枯らせるための資材
     除草剤、刷毛、チェンソー
     グリホサート系の除草剤、除草剤を塗るための刷毛、刷毛につけるための容器、太い木の幹を切断するためチェンソーを使用します。
  • 枯らせる木の伐採
  • ・枯らせる木の伐採
     幹や主枝を切断して伐採を行います。残した切株は数年から10年以上残ります。切株が草に埋もれる。躓くなど事故の原因となるため残す高さに注意します。残す高さが高いほど根が枯れ難く、低いほど草に埋もれて事故の原因となります。
  • 切断面に除草剤を塗る
  • ・切断面に除草剤を塗る
     切断直後(切断当日)、形成層から水分が供給されている瑞々しい状態の内に除草剤の原液を断面にべったりと塗ります。
除草剤で木を枯らせる方法の注意点
・降雨について
 断面に除草剤を塗り降雨があると除草剤が流れ落ちます。木の切断や除草剤の使用は数日間晴れる日を見て作業を行います。
 雨が予想される場合、除草剤を塗った切断面にビニール袋をかけておくと降雨により流れ落ちることを予防できます。
 数日間とは、冬季以外で2~3日程度(長くて1週間)です。
 実際に枯れる(十分な効果が得られる)かは、木の種類や木の大きさ。樹勢により異なります。
 木の活動が停止している冬季では、より長期間塗りつけられていることが必要です。

・除草剤を吸収する部位について
 大きな樹木では、木の中心はすでに成熟しており成長等が行われない部分です。このため、除草剤をあまり吸収しません(吸収し難いが、木の種類によっても事情は異なる)。
 除草剤が吸収しやすい木が成長する形成層(表皮裏のみずみずしく成長する部分)に十分な除草剤を吸収させることで地中の根まで効果が浸透します。
 断面にべっとりと塗る場合は特別に意識する必要はありません。

・断面が乾いている場合
 伐採から期間が経過し、切断面が乾いている場合は新たに切断しなおして新しい断面を作ります。
 この時、新たに作る断面は木の生きている部分(既に枯れている個所を切断しなおしても意味がない)でないと効果がありません。

・ドリルによる方法
 断面を作るのが難しいには、幹の側面にドリルで穴をあけて除草剤を穴に流し込むことで枯らせることができます。

・根が枯れない場合
 生命力が強い一部の樹種では、幹の切断面に除草剤を塗っても根が枯れずに生き続ける種があります。根が枯れない場合には、より根の部分に効果があるように除草剤を使用します。詳しくは、「木の根を枯らせる方法」へ

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