- 防風林ナビ>木の伐採方法
- 大きく成長した木が倒木すると周りの建造物等を巻き込み大きな被害となります。
そこで不要となった木は伐採により安全に処分を行います。
伐採の主な方法
・根元からの切り倒し
チェンソーを用いた切り込みにより、任意の方向に切り倒す方法。
最も労力が少ない方法だが、安全に切り倒すスペースが必要なほか、切り倒し時の衝撃が大きく人や建造物が万が一巻き込まれると甚大な被害がでる。
・上部からの切り落とし
木の上部から枝等を順番に切り落とし分割して伐採する方法。
高所作業であることを除くと、比較的安全に作業が出来る。しかし、切断回数が多いことにより作業量が多くなる。
・つり上げによる方法
伐採するスペースがない場合にクレーンを使用して伐採する方法。外注で費用も高額になる方法。
・チルホール等のウィンチを用いる方法
チェンソーによる切り込み等で切り倒す方向が調整できない場合に行う方法。
危険な方向に倒れないようにするワイヤーを張ったのち、切り込みを入れてウィンチで引き倒す等。
・注意
大きな木の伐採作業では、万が一にでも巻き込まれると死亡事故に発展する大変危険な作業です。小さな木から徐々に大きな木に練習をする。熟練者の指導を受ける。可能な限り安全な方法。安全対策を用いるなどして、軽率に実施しないで下さい。
また、伐採した木が他の木に寄りかかって倒れない「かかり木」となるとその処理等は大変危険です。
「かかり木」とならないように注意します。また、万が一「かかり木」となった場合は大変危険な物であると認識し、不用意に手を出すのは止めましょう。
木の伐採方法
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・チェンソーを用いた伐採方法
木が倒れやすい重心を見定め、チェンソーによる切込により、伐採を行います。
木の重心の判断。正確なチェンソーの取扱。経験による切込深さや角度の判断が重要となり、最も基本的な伐採方法です。 -
・伐採での切込方法
大きな木の伐採では、チェンソーでの切り込みが大変重要な役割を果たします。
受け口、追い口、ツルと呼ばれる切込みが正しく働くことで初めて倒木方向の調整と安全な作業を行うことが出来ます。 -
・チルホールを使用した伐採方法(抜倒方向を変えて伐採する方法)
木の伐採作業では、木の重心よる向きが倒木方向が大きく影響します。
これに逆らって異なる方向に伐採する時、チルホール等のウインチを用いて伐採作業を行います。
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・チルホールによる伐採作業の安全確保と倒木方向(基本編)
チルホール等のウインチを用いても、倒木方向は木の重心や切込等が複雑に関係します。
チルホールで行う牽引方向と倒木方向に関する基本的な関係と安全を確保できる場所についてです。 -
・重心の傾きと異なる方向に伐採する方法(応用編)
大木を木の重心が傾く方向より大きく変えて倒木させるためには、複数方向からの牽引により倒木出来る方向を限定して伐採作業を行います。特に倒木方向を木の傾きから反対側にに変えるためには、単純に牽引しても倒木方向が不安定となるため、牽引箇所方向を3ヵ所程度に増やす必要があります。
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・伐採により倒木した木の処理方法
伐採により倒木させた木は、茂った枝により幹が浮いた状態になることがあります。幹が完全に地面に接地するまで危険があるため、安全に接地させることが大切です。